「介護事務」とは、介護事業の運営に不可欠な「介護報酬請求業務」を中心に行う仕事です。介護保険では、サービス費用の1割を利用者が、残りの9割を保険者(市町村、国)が負担していますが、
こうした支払い請求を行うのが、介護報酬請求業務です。
介護保険は介護施設におけるサービス報酬の9割を充当しますので、介護施設のメイン収入源といってよく、非常に重要な役割といえます。
また、サービス報酬の9割の金額というと、介護事務が書類上で動かす金額はかなり大きなものになります。責任重大ですがその分やりがいも大きな仕事です。
この他に介護事務の仕事としてケアマネジャーのサポートや、書類作成、他事業所との連絡業務や電話応対、受付業務などの仕事があります。
正社員・パート・派遣社員など、働き方が選びやすく、ライフスタイルに合わせて働けるのが介護事務の魅力です。
介護事務には様々な就業形態があるので、家事や育児、介護などとの両立が可能ですので、ご自分の希望に合わせて、働き方が選択できます。
また、サービス業ではないので、利用者様に合わせて長時間勤務する必要はなく、ヘルパーさんのように夜勤などもする必要はありません。そのため自然と勤務時間は日勤帯となります。
大体の求人は9時~17時、または10時~18時といった時間帯での募集がほとんどです。
しかし一方で、介護保険請求業務というのは締め切りまでに処理を終わらせなければならないため、締め切り近くになれば残業が増え、休日出勤もあり得ます。そのため、忙しい時期だけのアルバイトやパートなどの募集もあります。
超高齢社会の今、介護サービスの利用者はわずか8年で約4倍以上と年々増加しています。それだけ介護報酬請求業務も増えているわけですから、技能を身につけた介護事務スタッフの活躍は今後も大きく期待され将来性抜群の資格として人気です。
スキルは全国で通用するので、活躍の場は更に大きく広がります。引っ越しをしても身近に職場が見つかりやすく、有資格者は就職・転職の強い味方になります。
就職先は全国に様々あり、例えば、訪問介護ステーション、老人保健施設、在宅介護支援センター、特別養護老人ホーム、病院の療養病床、グループホーム、ショートステイ、ヘルパーステーション、デイサービスセンター、介護サービス人材派遣などが介護事務の有資格者を募集しています。
更に、サービス事業所以外でも、介護事務の知識を持った人は、一般企業などでも重宝される存在となります。例えば、クリニックでの訪問診療・訪問介護の保険請求業務、居宅介護支援事業所でのケアプランの入力業務、国保連合会でのレセプト審査や保険証の有効期間の確認業務、保険請求審査機関でのレセプト内容審査業務、介護コンピュータシステム会社でのシステム構築・マスター作成・メンテナンス業務、損害保険会社での保険請求内容審査業務などが挙げられます。